情緒あふれる日本の田園風景
皆さん田園風景と聞いてどんな光景をイメージするでしょうか。
広い空の下、青々とした稲が風になびく初夏の季節。
稲が植わっている株下には鏡のようなに反射している水面が広がっているかと思います。
どこか懐かしい情緒あふれる日本の田園風景ですね。
でも除草剤や農薬を使用しない、自然栽培でお米を育てると“あるもの”が発生して、少し違った光景が見られます。
浮き草の自然発生により美しい光景が広がる
地域の気候や風土にもよりますが、除草剤や農薬を使用しないと自然と「浮き草」が発生し、繁殖するのです。
今年は6月4日に田植えを行い、田植えから一週間後には早くも浮き草が発生。
その後、一ヶ月の間にゆっくりと繁殖し、あっという間に水田一面を浮き草で覆い尽くしました。
そして、小さな生き物が多く今ではちょっと珍しい、ほとんど見かける事が少なくなった昔ながらの田園風景となっております。
mano manoのお米作りは浮草との共生
浮き草が、水田に発生する事により様々な利点があります。
- 今年のような酷暑でも、水温の上昇を妨げてくれて、稲にとって最適な水温が保たれる
- 太陽光を遮り、他の雑草(コナギやホタルイなど)の生育を抑制できる
- 浮き草が光合成をする事により、酸素を供給してくれる
などが上げられます。
自然界において、お互いを活かし合い、共により良く生きるという関係は多くの植物や生き物の間で見られます。
現在も生き残っていると言う事は、環境の変化に対応してきたという事。
自然の中の生態系を大切に思う心を育み、美しい自然を未来の子ども達へ残す為にも、「稲と浮き草」の関係をこれからも大切にしていきたいです。